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防火対策

  • myb3817
  • 2025年8月21日
  • 読了時間: 2分
🔥 道頓堀の火災から考える「防火対策」──点検の大切さと柔軟な支援の必要性
甲種4類消防設備士 加賀利友弘

2025年8月、大阪・道頓堀で発生した火災により、尊い命が失われました。
殉職された消防士の方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、
ご家族や関係者の皆さまに深くお悔やみを申し上げます。

この出来事は、私たち防火に関わる者にとって、重く大きな問いを投げかけています。
「この火災は防げなかったのか?」
「今ある制度や取り組みで、本当に命を守れるのか?」

消防設備士としての立場から、改めて考えてみたいと思います。
法令遵守し法定点検は必ず受け、火災に備えましょうと言うは易しです。

■ 点検は“ただの義務”ではない

火災のとき、本当に大切なのは「設備がちゃんと使える状態かどうか」です。
どれだけ立派な設備があっても、いざというときに動かなければ意味がありません。

だからこそ、定期点検が必要なんです。
でも現場では「とりあえず点検だけしておこう」と形式的になってしまうケースも見られます。

点検は、誰かの命を守るためのもの。
この意識をもっと多くの人に持ってもらえたらと思います。

■ 古い建物には「法だけじゃ守りきれない」事情がある

道頓堀のような繁華街には、古い雑居ビルも多くあります。
こうした建物は「既存不適格」と呼ばれ、今の法律には合っていないものも多いんです。

たとえば、

* 消火設備を後付けするには高額な費用がかかる
* 避難経路が狭くて確保が難しい
* テナントとオーナーで責任の所在が曖昧

といった問題があります。

■ 防火対策には「柔軟な支援」が必要では?

私が考えるのは、街全体で火災を防ぐ仕組みが必要だということ。

具体的には、

* 古い建物に消火設備を設置する際の助成金制度(国~市町村いずれかの防災補助金)設備導入型
* 商店街や自治体での合同避難訓練や一斉点検        〃         計画・研修型
* 観光地支援予算の活用する。事業で公的支援を受け、その予算を設備に充てる。

など公的資金を頼り、柔軟で現実的な対策があってもいいのではと思います。

■ 最後に

火災は、いつどこで起きてもおかしくありません。
大切なのは、「まだ起きていない」うちに備えること。
消防署に相談し、必要なら専門家の協力を得て対策する。

そして、点検の意味を改めて見直し、
「街を守る」「命を守る」視点で防火対策を考えていくことが、
これからの私たちに求められているのではないでしょうか。

 
 
 

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